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くじらとぺんぎん日記

すきなものについて語る場所になります。たのしかったことを詰め込みます。ゆるるとまるる。

マクベスの声が聞こえた

冷静に感想なんて書けないのに書こうとしている。いろいろ圧倒されて覚えてない部分もあるし、消化しきれてないんですけど、勢いです。

(追記部分は23日観劇後に追加しました)

なんでか知りませんが、今日の私の腸はめっちゃ働いてたらしくて、お腹すいてないのにすっげーお腹なってそれをなんとかしようとめっちゃ腹筋に力いれてて、そりゃ覚えてねーよってな。(左隣の友人にはバレてました。うるさくてごめんね…土下座。でも右隣には聞こえてなかったらしい。どんだけ集中してんだよってツッコミは済。)

 

グローブ座の良いところは狭いところ、それに加えて円形だから客席から続いて舞台があるよに思えるところだと思っています。

普通の四角の劇場より、一層臨場感があるものになりやすい、そんな印象。四角い箱はなんか「あっちの世界」でやってる感(それがおもしろい)あるけど、もっと迫ってくるかんじ。だからこそ、マクベスダンカンや周りから拍手を送られるシーンで客席からも思わず拍手したくなるのかなと。私だけかもしれないけれど。

それがまず冒頭の殺陣のシーンで感じたことで、あとは狭いから刀を合わせた音も客席に届きやすい。そういう音が届くことで冒頭から世界に入りやすい、というか、そのまま足を引っ張られて一気に引きずりこまれました。魔物が観客の足元狙ってる感覚。ズンって。

 (追記)3階席から見ると照明の変化に気づきやすく、冒頭の魔物のダンスのときは客席にかぶるような影も出来ていたので、なおさら魔物が自分の近くに迫っているように見えました。これも円形の劇場ならではの照明の影だったのかな、と。面白いですね。


鈴木さん演出ってはじめて観たので、特徴とかはよくわからないんですが、でもすごくわかりやすくて観やすかったです。グローブ座って基本的に大きなセットは動かさない(構造上動かせないのかな)から、それ以外で場面転換見せなきゃいけないけど、私は特に違和感もなく切り替えられたかな。

それも第一に楽器隊の方の音が効果的だったんだと思います。やっぱ生はいいよね~生楽器付きの舞台、大好物。場面転換ももちろんだけど、マクベスの心情の変化や魔物たちの予言とのつながりが音でとてもわかりやすくなってた。シェイクスピア初心者にはすごく助かりました…。

 

演者さんについて。今回印象に残ったのが【声】だったのでそこの感想を。

とにかくカンパニーの一人ひとりの集中力がとても高いから、いろんな思いがひしひしと伝わってくるなぁ。

つーか男性陣のイケボ率。声がみんなイケメン。マイクをほとんど通さない舞台はやはり高い低いにかかわらず腹から声が出てる俳優さんが映えますね。石田さんの声マジかっこいいっすって言おうと思ったら、私石田さんはじめましてじゃなかったワ~。ショーシャンク出てたんですね~どうもです~あの舞台大好きです~(今更)。

あと奥村さんが演じたマクダフ夫人が圧倒的だったな~。すこーんって入ってくる。フリーアンスと同じ人が演じてるとは思えないくらい。フリーアンスは女性の声をそのまま「若い」っていうところに寄せてたし、夫人になった瞬間強い「母親」に着替えるのがゾクゾクするね。

 (追記)2回見ても奥村さんのすごさに震えた。



そういう意味で時に丸山くんは丸山くんで。ボリュームと安定感も欲しいし、もう一捻り違う声が聞きたかったというのが正直なところ。というより、やっぱ丸山くん地声が高いんだろうな。普段全然気にしてない私で思うんだから、ああいう俳優さんに囲まれるとどうしても目立つんだろうと感じました。

 

ただ、その声ってすごく貴重で。どこかの雑誌でも言ってたけど、若い丸山くんだからこそ演じられるマクベスがあって。そのマクベスを表現するのにはやはり丸山くんの声が必要で。マクベスが何かに追われている、急かされている、狂ってくる、堕ちていく、その一つ一つで違う表情が見える声はとても素敵でした。

(追記) 前半部分はマクベス夫人という妻であり母親のような女性がいたことで、かなり少年みたいな声だったような印象。夫人が狂い始めてからは、庇護してくれる人がいなくなったことからやさぐれた感じ、あの瞬間から何かを手離してしまったような「あきらめ」を含んだ声だったかなぁ。



冒頭、私は声が小さいっていう程度にしか思ってなかったけど(鈍感の極み)、初日にも入ったお友だち曰く声枯れてたって言ってたから、多分喉が疲れてるのかな〜。

正直喉を潰すような声の出し方はしないでほしい。引き合いに出して申し訳ないんですが、寝盗られでとっつーが声が枯れてたって話を知ったとき「う〜ん」ってなって

 とっつー喉潰したん?寝盗られってまさかだけどマイクなし?
んー舞台をやるなら喉大切にしてね、、まるちゃんもだな〜。多分グローブ座マイクなしだろうし、、あーでもフォレストガンプとかは使ってたか。さすがに使うかな、、

こんなこと呟いてたので。やはり、喉のケアもきちんとして最後までしっかり声を届けてほしい。本人が手を抜いてないのももちろん分かってます。ただ観る側のわがままです。

ついでに喉を潰さないように、来年あたりにももういっちょ続けてやって舞台用に喉鍛えようぜ(?)

 

でも聞いたことない声もたくさん聞けたのでとても満足です。一番印象に残った声は、バンクォーを殺すように暗殺者を唆してるシーンの囁き声。ヘビみたいで、感覚でしかないけどゾワってした。背中這い上がってくる声。別人みたいで、あんたこんな声だせるんかい!ってツッコミたくなった。そうでもしないと絞め殺されそうな。そんな声。いやもういっそ殺されたいワ~。

 (追記)上記の部分を書いた時点ではパンフ読んでなかったんですけど、鈴木さんとの対談で、この部分の話出てましたね。丸山くんが言いたかったセリフが、ちゃんと観る側にもひっかかったよって伝えてあげたいです。



端々に丸山くんらしさか垣間見えたっていうのはもちろん褒めてます(笑)。だってそうじゃなきゃ丸山くんが演じた意味がないから。丸山隆平のやるマクベスだからこのときはこういう表情をして、こういうときはああいう声を出す。ん~なら萬斎マクベスも観とくんだった~後悔。

それが完全にまるちゃんだったのはカテコで着地点がない海の日の話題を出したところから、はけ際にもっと拍手してって客席を煽った欲しがりさんの時だけ。

その時はすでに客もまるちゃんっ!!ってなってて右隣の人は拍手しながら「かわいい」って5回くらい言ってた。5秒くらいの間に。

 

 

いろいろ書きましたが、このタイミングでまるちゃんにマクベスのお仕事がきたことはとても運命的な出会いだったなぁって感じました(壮大な着地点)。